toi

サイダー

薫る 青の息遣い 騒いだ 胸の高鳴りが

変わりだす日々が 途方に暮れてた

水彩の様に映った 僕の瞳はまだ和らいでいる

 

このまま 置いていった夏が今

ほら もうすぐ来てしまうからね

甘えたままの 心をすり抜けたサイダーが

なんとなく 少しだけ痛む

 

揺らいだ 暑さの溜め息が

華やいだ人波が残る海岸を過ぎた

知らない場所へ

花弁の様に映った 夜の灯りは彩っている

 

このまま 置いていった夏が今 

ほら もうすぐ来てしまうからね

あなたは澄んだ顔して笑うかな

あの頃と 同じよう 仮初めのように